4月2日(日曜日)

天気予報は雨と言っていたので少しノンビリ出掛けました。
行き先は片品川支流域です、朝4時頃に渋川市を過ぎた頃からポツリと降りだし、目的の渓へ
着いた時は結構な降りに成っていました、釣りを断念し余り寝ていないので車中にて寝る事に
致しましたが、目が覚めた8時頃には雨も小康状態になり、他の釣り人の車も止まっていました。
それではと利根支流域へ行き先を変更し、そそくさと向かいました。
現場に着いても誰もいません、奥まで車を入れると出られなくなるので、渓の入り口に駐車し
入渓点まで歩く事に致しました、直ぐ帰るつもりでしたので竿1本を持ち歩き始めました。
初めは雪も気にならなかったのですが、徐々に積雪の量が増えていきます、20cmから50cm。
次第には1mにもなり膝まで埋もれます、カンジキを取りに引き返すのも苦になりそのまま前進です。

   

   

これが失敗の始まりなのでした、ザックも背負わずに予備竿もない、こう言う時は必ず何かあります。
1時間を掛けポイントに着きました、既にボロボロ状態です、しかしこの後なのです遭っては為らない
出来事に遭遇するのです、私の釣り人生において最初で最後にして欲しい悲しい出来事です。
絶好のポイントに尺岩魚が泳いでいました、そこに狙いを付け、上流に振り込んだ瞬間でした。
パシッと言う異様な音と共に異常な竿の撓りです、見ると野鳥が釣れているでは有りませんか!
振り込んだ瞬間に右側からスーッと何かが飛んで来た様な気がしたのですが、まさか小鳥が
引っ掛かるとは夢にも思いませんでした、渓流に棲むカワガラスのようです。
今日は1.3mの提灯です、慌てて竿を納めようとして余計に穂先に絡まってしまいました、最悪です。
逃げる野鳥を捕まえ見ると、何と足に鉤が刺さってガン玉とラインが羽に巻き付いています。
早く処置を施さなくてはいけないので焦りました、穂先に絡まっていたので何も考えずに穂先を
へし折り、鉤を抜く事に専念しましたが、まさかバーブレスがこんな事に役立つとは、使っていて
良かったと思いました、ガン玉とラインは少しずつ切り刻み無事外れました、我が手が震えています。

   

痛かったろうねー、ごめんネ、今日はもう帰るから安心してネ、と手の内の野鳥に謝り写真を数枚
撮らせて貰い放ちましたが、雪の上でバタついています、それでも暫くすると元気に飛び立って
行きました、自然を愛する自分がしてはいけない、遭っては為らない事をしてしまい残念です。

   

最善の処置は施したつもりでしたので、あの可愛い野鳥も元気に育ってくれると思います。
全てが終わり気が抜けました、これでは釣りに成りません(竿もなし)ので帰るのみです。
我が踏み跡を辿りますが、帰りの足向きが行きと帰りでは逆になるので、内股に成るのです。
変な違和感があり余計に疲れます、それでも何とか無事に生還出来ました、ホッ!
心の中では小さな命を助けられた事で十二分に満足の1日でした。

  この日記に関しまして大変多くの方々から応援と励ましのメールを頂きました、私自身大変な
   驚きと嬉しさに敬服しております、謹んで此処にお礼申し上げます。

   これからも自然を大切に行動して行きたいと考えております.。        クラ親爺



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