4月30日(日曜日)
今日は何とか時間を作り出掛ける事が出来ました。
前日までは隠し谷へ出掛ける予定でいましたが、転々と巡っていても面白くないのでGWに釣り人が
出掛け辛い場所と考え片品川支流、枝沢の小枝沢まで足を運んで見る事に致しました。
前橋市を午前2時半に出発、現地着4時半でした、案の定、林道は残雪の為、車では入れません、仕方なく徒歩にて目的の沢
へ上がりますが、前日より連荘での釣行者が車泊しておりましたので尋ねましたら中流域までとの事、
それではと私は源流域まで単独で向かいました。

    

歩き始めますと直ぐに圧雪路の積雪が増えて行きます、5分もすると50cm、30分後には1m、1時間後には1.5mにも達し、
おまけに所々雪崩で林道が塞がれています、危険を承知で進む我が身の節操のなさを反省しながらも目的の源流部まで夢中で向かいました、
2時間も過ぎるとふくらはぎに違和感を覚え、撤退の前触れを感じ取る事が出来ましたが、それでも雪崩で斜めに成った林道を登り続けていました。

    

目的の渓へ着いた時には積雪も2mを越えノンビリ釣が出来る状態ではありませんでした、ここで初めて体力の限界に気付き
このまま遡行を続ければ大変な事に成ると自覚した愚かな私でした。
辺りを見回すと積雪が3mも有り、雪代で沢も通らず状態、それでも我慢し切れずに竿を出していた私でした。狭い場所でレギュラーサイズの
岩魚がポンポンと上がると愚かな釣り人は夢中で遡行を開始しました、しかし3匹目の岩魚で目を覚ましたのです、近年片品水系の源流域で
尾鰭を意図的に切断し放流する輩が居る事を思い出しましたが、まさかこんな所で私に掛かるとは、流れに弱いので岩魚は緩みに潜んでいたのです、
余り元気がないので写真を2枚撮り直ぐに緩みに戻しました。

    

    

この事には余り日記では触れませんが、今後の課題です、それと物凄く憤慨しています。

    

あと1匹と思った瞬間にスノーホールに落ちたのです、それも2m程も落ち、足が宙に浮いています。
脱出に30分近くも費やしてしまいました、正に学習能力に欠けている釣り人でした。

    

私のモットーは安全で楽しい釣りの筈、今日は我が身をいじめ抜いています、どうしたのでしょう?
ふと我が身に問い掛けてみました、「楽しいかい?...辛い」「嬉しいかい?...泣きたい」「帰れるかい?...
何とかして帰る」「もうこんな事はよそうか?...止めたくない」「どうして?...好きだから」答えは出た。

でも出来る限り危険は回避しての遡行が望ましい事は言うまでも有りません。
下流域で先行者の方々と丁度一緒に成りました、お話をしたら同じ町内との事、世の中は狭いです。
尾鰭の意図的な切除の事を話したら彼らも1匹釣り上げたとの事、またしても憤慨です。
共に昼食を取り釣談義に花が咲いた事は言うまでも有りません、この後彼らを別の渓に
案内しお別れ致しました、とても楽しい一時を過ごさせて頂きました。
忙しい中でも自分を見つめ直す事が出来た一日でした、そう、そこに渓が在るからなのです。



inserted by FC2 system