3月4日(日曜日)

いよいよ平成19年度渓の幕開けです、この時を迎えられる喜びと禁漁期に支えて下さった皆様に感謝を致します。
また釣り友のツカちゃんは独立開業をする為に公開していたサイトをきっぱりと閉鎖しましたが、見事に立ち上げて成功に至りました。
それに伴いブログにて「きまぐれ釣り道楽」を再開致しました、私同様今後とも宜しくお願い致します。

前々から釣り友のツカちゃんと仕事の合間を縫って出掛けようと算段して居りましたが何とか叶う事と相成りました。
目的地は利根漁協管轄のとある源流域です、前日の天気予報通り午前5時半でも寒さは感じませんでした。
巷での雪不足もその通りでノーマルタイヤでまったく問題有りません、またこれがこの後に大変な災いに成る事を知らない両者でした。
車止めで支度を済ませこれならカンジキは要らないネ、と決め込み置いて行く始末、この時点で私の忘れ物は「餌箱、錘」でした(汗)
幸い釣法が同じなので事無きを得ました、さて初陣に心弾む両者の出立です。
30分も歩き裏山に廻ると既に積雪20cmを超え息が上がっています、何でカンジキを下げてこなかったのか後悔もしました、
でも前に進むしか有りません、交互のラッセルで踏み跡を作ります。

 
「裏山に廻ると積雪が (・o・)」                 「交互にラッセルです(T_T)」

 
「後ろ姿がぎこちないクラ親爺(^^)v」            「ツカちゃん途中の雪穴で天然水の確保」
 
 
お互い源流域がどうなっているのかは暗黙の了解でしたが、とにかく目的地を目指す事だけに専念致しました、
雪の登り道を3時間掛けてようやく目的の源流域に到着しました。
着いた〜、誰もいない源流域に着いたのです、正直とても嬉しかったです、この空間を半年も待ったのです、辺り一面白銀ですが・・・
見れば推測を遥かに通り越して渓ではなく 「極貧春の小川」 状態、開けた場所が1ヶ所有りましたがそれでも川幅1m水深5cmの
沢蟹の棲息に丁度良い塩梅です、殆ど雪で覆われて釣りに成りませんでした。

 
「雪で覆われて振り込めません!」                 「この下にも流れが有ります!」

やむなく話し合いの結果、1匹でも岩魚君の顔を拝めたならそれで満足として撤収しようと決めました。
此処まで苦労して上がって来たのです、諦める訳にはいきません、根性です、しかし流石に細沢好きの私にも厳しいです。

 
「川通しも出来ず木陰から」                 「ツカちゃん見事な良型です」

平均川幅30cm、水深10cmのせせらぎから岩魚を誘うのは容易ではなく大変な事です、我が腕の見せ所なのですが、
この一帯は積雪1m以上は有ります、お互いスノーホールに落ちまくり、おまけに足の攣りが頻繁に押し寄せ雪の上で
ノタウチ廻っていました、何とも日頃の不摂生を垣間見るようです。

 
「落ちたついでに竿を出します」               「その甲斐有って錆の入った渋い奴」 
    
ツカちゃんは上手い事、瀬と僅かな駆け上がりで23と18cmの岩魚に逢う事が出来ました、私は雪の棚下から何とか誘う事が
出来ました、24cmの可愛い乙女と思います、共に尺上を願いリリース致しました。
この時期捕食できない彼らは飢えを凌ぐ為、石さへ胃袋に取り込みます、じっと雪の下で遅い初夏をで待っているのでしょうネ。
今回の釣行に使用しました竿は3.9ズーム、8号岩魚鉤(スレ)0.8号フロロカーボン1.3m、錘はB、餌はブドウ虫でした。

 
「唯一の開きですが水深が・・・」               「これが私の乙女ちゃん、ありがとう」

その後は雪の上でお互いの健闘に祝杯成らぬ祝食です、このひとときでシガラミや苦労を捨て去りこの場に来て良かったと心から
思いました、澄み切った空気、凛とした風景、大自然とはなんて素晴らしいのでしょうか。

 
          「バテテます!」                「帰り道で拾ったゴミ、これ捨てた奴は二度と来るナ!」
 
帰りの道すがら捨てて有ったゴミを拾い、こんな所まで来て捨てて行く大バカ者の釣り人はに二度と来るなと言いたいです。
こんな凸凹コンビの里山源流道中記でした、ツカちゃんお疲れ様でした、そしてありがとうございました。



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