3月11日(日曜日)

朝方5時にふと目が覚め徐に外を見る、曇り模様のようです、しかしここでいけない病気が頭を持ち上げてしまったのです。
家内に10時には戻るのでチョッと行ってくると言い訳をし家を出ました、目指すは吾妻漁協管轄の里山源流です。
何か心苦しい気持ちを抑え国道17号線を北上し353号線へ向います、この頃から雨が降り始め雲行きが怪しく成ってきました。
道すがらの電工表示板は4度を表しています、例年なら−4度が当り前の筈なのです、やはり暖冬なのでしょうネ。
雨が強く成ってきたので今日は止めようと決め小野上村辺りでUターンをし帰る事にしました、暫く戻りましたが優柔不断な
私の性格です、行くだけ行って見て来ようとまた目的の渓へ進路を向けたのです、何とも呆れた親爺です(笑ってやって下さいナ)
この15分のタイムロスがチャンスとタイミングを作った要因でも有りました、優柔不断な性格が時にはほくそ笑事もあるんです!
幸いな事に目的地に着いた7時半には雨も止み時折風花が舞う程度です、それではと急いで支度を整え早速里山源流
へ突き進みました、先ほどまでの雨で少し濁りが入っています、これもチャンスに繋がりました。

 
「里山の源流も次第に埋まりつつ有ります」               「正面石の隙間にキラリと!」


里山の伐採も思いの他進んでいます、倒木があちこちで渓を塞いでいます、何とか成らないものかと言いながらポイントに
向いました、着いてビックリ、やはり水が有りません最深部で15cmの水量です、生命反応も窺う事が出来ないほどです。
その時ですチラッと底石のエグレに動く物が有りました尾鰭です、それも結構な大きさの尾鰭が見えたのです。
このチラッとが無ければ諦めて帰った事でしょう、このチャンスとタイミングが、ぴったり合った時は何かが有ります。

 
「里山の源流も捨てたものでは有りませんネ、逞しい魚体です」

上流から石のエグレに餌が自然に落ちるように流し込みました、2度3度と誘いを掛けると奴さんも居たたまれず、思いっきり食付いて
石の隙間に潜ろうとしています、こうなればコッチのものです一気に寄せてタモに取り込みました、暫く振りの尺上に嬉しかったです。

 
        「良い面構えをしています」               「もう逢わなくて良いから、頑張って生きてネと・・」

尺顔のいかつい顔をしています、採寸しましたら33cmでした、それにしてもこんな所で良く育ってくれたものです。
もう再会はしなくて良いからと言い聞かせソット放ちました、頑張って生き残って欲しいものです。
勝手なものですよネ人間なんて、そこまで思いを馳せるなら岩魚に鉤を打たなければいいのにネ・・・でもこの気持ちを
持って釣りに臨んでいるだけでも少しはマシかと・・・。

 
「里山の渓相です」                       「こんな小さな溜まりで!」

その場所から10分程度の小さな溜まりでもう一度我が竿を撓らせた岩魚が表れました、浅場でグイグイと右往左往を
繰り返すとても元気の良い奴です、尺顔に今一歩の28cmでした、来期にまた逢って見たいものです。

 
「飛び跳ねて元気良いです」                    「やっと写真が撮れました」

 
「覗いただけ!」                       「今日は薄っすらと雪景色」

今日はこれで納竿です、実釣行30分に凝縮された満足の釣りでした、30分遅れの10時半には戻る事が出来ました。
これで気合を入れて午後の仕事に取り掛かる事が出来ました。
そんな思いまでして釣りがしたいのかと言われたら「即座にハイ!と返します」何故なら大好きだからです。
仕事と釣りが生き甲斐の私です、でもどちらか片方が欠けたなら源流親爺の釣り日記は消滅すると思います。

今日使用しました竿は5.6ズーム、8号岩魚鉤(スレ)、0.8号フロロカーボン1.3m、餌はブロウ虫。



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