平成23年6月19日 【日曜日

先週と今週、幸いな事に梅雨の晴れ間の抜け駆けが叶い、いつもの『徒然釣行記』管理人oldflymanさんとの同行で有ります。
今回、薮沢と細沢での岩魚の出方に大きな違いを見る事ができた釣行でした。

先に入った薮沢ではあまりのボサでミーちゃんのフライは振れず私のみが先行、それも面白いように餌には反応が有り、
沢規模に似合わぬ岩魚を見る事が叶いました。
それでもとことん細く成り一人で釣り上げていても面白くないので別の渓へ移動する事と致しました。

沢を変えた渓で早々に感じた事は餌では釣れる気がしないと言う六感でしょうか。
その地に立った瞬間に空気、気温、気配、匂いから感じ取る事ができます、これが結構当たるのです。
案の定、この下手な読みはことごとく当たり、入渓点から源流域まで岩魚が寄ってはきたものの
食いには一切至りませんでした、つまりはそこまで「ボ」でした。
その頃ミーちゃんは面白いように型ものの岩魚を上げていました。

そこで提灯テンカラに変更、ミーちゃんに毛鉤を宜しくとお願いすると、嬉しそうな顔で快く応じてくれ、ミーちゃん製の
毛鉤を付けて頂く事に、しかも落して僅かで”パク!”と食い付き釣れてしまいました。
二尾三尾と早合わせの為落としてしまいましたが、締めの二尾目で源流域納竿と致しました。

薮沢と細沢、食い気と食い渋り、河川単位で考えたなら珍しい事では有りませんが、久々に痛感させられた一日でした。

 
        【スーパー提灯(70cm)で臨みます】            【ちっこい岩魚からちっこくないものまで雑多に!】

 
             【薮、薮、薮、こんな所にも逞しく棲息する岩魚達、笹で滑り何度転がったことか!】

 
                    【二本目の細沢、フライで面白いように上げて行くミーちゃん】

 
                           【後ろで見ていても楽しい振り込みでした】

イヤー、毛鉤釣では初心者の私です、素直に教わりました。
今までは食い気に至らぬ時は岩魚の勝ちと諦め満足していましたが毛鉤成るものに少し心酔しても宜しいかと思いました。
時として拘りな対応が己の向上心を潰す事に成っているのでしょうネ。
ミーちゃん、色々にありがとうございました。

それから場を変え私達が食事をする水場に赴いた時の事でした。
そこには埼玉からいらしたと仰っていた私達より少し年配とお見受けする男女八人ほどの方々が先に食事をして
いらっしゃいました、挨拶をしお話を聞けば毎年ここへ山菜を採りに来るとの事で有りました。
私達は蕎麦を茹でるつもりでここへきたのですが、ナベ一杯に作った三つ葉入りの味噌汁を頂いてしまいました。
しかも手作りの味噌、実に美味しかったです、急遽蕎麦茹でを止め、具一杯の味噌汁とおにぎりでお昼と致しました。
縁は異なもの味な物と申しますがまさにその通りでした、来期奇跡の再開いを熱望しお別れ致しました。

年齢を重ねてもこのような生き甲斐を生む集い、羨ましくも心温まる思いでした。


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