平成25年7月7日 【日曜日

本日は練馬の矢野さんことリョウちゃんと出掛けて参りました。
行き先はとある小河川、まず1本目早朝午前4時に到着、辺りは仕掛けも見えないほど薄暗く朝食をとりながらしばし待機。
ようやく見えるようになり5時入渓、お互い木っ端岩魚君を相手に四苦八苦、もの凄い湿気と気温でアゴが上がる(笑)
ほぼ源頭部まで詰め上がり満足の撤収。(いぇ遡行距離が短いのでやむ終えず)

薄暗い薮沢にて!   リョウちゃん写真撮ってます

そして本日期待の極小河川ヘ移動。
曇り空の下、黙々と上流部まで一気に遡行、いよいよの魚止め上より竿出しを薦めるが暫らく沈黙のリョウちゃん。
そのうち「凄い凄い岩魚が走りまくっています」との嬉しい言葉、1年魚が切なく食い付いてくるので早合わせで逃れます。

なんとか様に成っているような?   良き

8寸までは餌に反応するのですが、それ以上の大型に成ると興味を抱く素振りで交わされてしまいます。
そこで今回はお互い毛鉤を試用して見ることと相成りました、しかし結果は餌と全く同じで大型はふわりと出てくるだけで
岩魚には棲み処へ戻って行かれる始末、これはこれで岩魚の勝ちと認める他ありませんネ。

勿論元の仕掛け長50cmのスーパー提灯に切り替え源流部を詰め上がります、この場所の様に源頭に近づくほどにサイズアップ
して行くのは釣り人が入って持ち帰らない証しで、真の源流体系を保持しているからに他ならないのです。
私が良型を掛けていた時に上の落ち込みの開きでリョウちゃんがモンスターに構われていました。
当人こんな極小河川にあんなデッカイのがいたなんてと驚いておりました。
結局餌に興味を抱く素振りだけで喰いには至りませんでしたが、目の保養にはなったようす。
私が知るいま1本の激薮沢にも雌が30で雄が40なんてのもいるのでこのように釣り人の訪れない極小河川に居付ているのも珍しくありません。
余談ですが今年このペアの雄を狙ったのですが小回りの利く雌に先喰いされてしまいました、記事にはしておりませんが。

奥へ奥へと2人で突き進みます、里山源流にしては結構奥が深く殊更地図には水線すら描かれていないのがミソでしょうか。
鬱蒼とした天然林に抱かれ前回更に奥の魚止めにて撤収した地点で休憩です。

スーパー提灯で臨むリョウちゃん   魚止めにて暫しの休息

見上げれば10mはあろう直瀑、ほとんど90度で掴む所さへ見当たりませんでした。
今回はこの巻きをどう測るのか戻って地図と相談して見るつもりです、またこれはこれで楽しみの先送りでしょうか。
私は恐らく桃源郷はここまでと推測します、古の山師あるいは職業漁師においても瀑上に行くにはリスクが高過ぎるからです。
でも先人には別ルートが存在し容易く行けるのでは、などと都合の良い考えに耽る野暮な親爺でした。

結局本日ここで撤収、一路車止めまで向かいます。
ただ今日はGPS頼りでショートカットを多用し、楽を望んだ助平根性がいけませんでした、雑木頼りに川底まで下りる途中に
その悲劇は起きました、右手が木を掴んだ瞬間甲に激痛が走りました、木を離すわけにも行かずふと見ると今度は二の腕にスズメバチ、
やられたと思い痛くともその場を去るのに必至で痛みを堪え3度目の攻撃からは免れました。
翌日の手の甲はまるでキャッチャーミットの様に漫画の右手でした。

まさに急がば廻れでしょうか、まぁこれはこれで貴重な体験と言うことで脳裏に焼き付けておきましょう。
そんな訳でリョウちゃんにも随分と厄介に成ってしまいましたが、気がつけばこのような希少河川に辿り着けたことは
実に幸運で稀なことです、記述は大概に曲げて載せておりませんが、このような極小河川を知られては具に消滅されるのは必至、
敢えて写真は幾枚かで済まさせて頂きます。

リョウちゃん、モンスターとの出会いは幸運でしたネ、記憶の中にはしっかりと仕舞って頂けた筈。
また機会を合わせて出掛けましょう、お疲れ様でした。

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