平成26年11月30日 【日曜日】  2014

昨年詰めを拱いていた里山源流へ「最初の一滴」を敢行がてら、予てから踏み入ってみたい畦川の上流部に赴いてきました。
この畔川は30年も前、魚採りをして遊んだとことがあると地域の人から聞いたことを思い出し道すがら寄ってみたのでした。

午前8時半現地着、スパイク長靴に履き替えいざ出陣、暫く遡行すると魚影が走ります嬉しい、それは山女魚か岩魚か
定かではありませんが取敢えず魚が棲息していることを確認できたと言う安堵感でしょうか。
しかもここが畔川の上流かと思わんばかりに様相が変貌して行くではありませんか。
しかしそんな甘い期待感や高揚感を見事に打ち砕く人工物に行く手を阻まれ意気消沈する私がいました。
そうです堰堤です、このまま撤収も考えましたがこの後はもう一場所の最初の一滴散策ですので
時間に余裕のある限り巻き上がることにしました。

粗末な入り口からは考えられない渓相です!

【これが畔川の上流】

細流にしては大きな堰堤が施工されています!

【一応魚道モドキが付設されていますが、全く要を為して居りません】


1基2基と巻き上がるも流石に7基目で心が折れそうになります、その間生命反応は皆無ですから。
あと1つ巻き上がったら止めにし林道まだ這い上がるつもりで7基目をのっ越すといままで萎えた心に灯が点ったのでした。
それは辺り一面に生えた沢山葵の群生に暫し驚きのまなざし、まだ若いですが里山の地でこのような群生は稀で
中々見付けることもできないからです、折角ですので10株ほど頂戴して参りました、葉山葵の麺汁漬けにする為です。

沢山葵に萎えた心も湧きあがる!

【これで2年目かと思われます、地下茎はまだ貧粗!】

久々に見た里山の群生!

【これだけあると少々の恵もありかと!】


最終堰堤までの10基をやり過ごし林道に這い上がり、次なる沢へ向かいました。
堰堤に関して憤りを感じましたが敢えて何も申しません、ただ施工されたのが平成20年と銘板に彫ってありました。

昨年取りこぼしの沢へ午前11時半着、昼食の準備物をザックに詰め出撃、しかしウエーディングシューズでなかったのが失敗でした。
小滝をやり過ごし中滝へ、滑る岩にスパイク長靴は怪我の元でしょうか、なんとか這い上がり目的の一滴へ向かいました。
暫く進み行くと流れは乏しくいよいよに一滴です、しっかりと雫の垂れる様を確認し目的を達成、ちょっと遅いお昼タイムです〜!

これで魚影でも走ればネ〜!

【勝手に俗名小滝】

結構這い上がるのに苦労!

【勝手に俗名中滝】

高度感が望めませんネ!

【中滝の上から望む】

最初の一滴です!

【岩の隙間から滲み出ている最初の一滴】

至福のひととき

【結構ラジオが一人を忘れさせてくれます、箸が手製!】


箸を忘れてしまったドジな私でした(笑)
ラジオを聞きながら満足のお昼に締めの珈琲、これぞ里山源流散策楽しみ術(自己満足ですが)。

満腹の腹を押さえながら帰路の心配、スパイク長靴ではあの中滝は下降できない、GPSを見ると東120mに作業道のマーク。
山の120mほど何があるか分かりませんが、取敢えず雑木を頼りに尾根へ・・・やっちまった〜!尾根の先には更に急峻な尾根が!
どうやらその奥に作業道が有るようです、それではと尾根と尾根の間に降り立ちそのまま下降を企てました。
暫く滑り降りGPSを確認すると入渓地点の隣の尾根沿いに居て、いま少し滑り降りれば合流するのが分かりました、良かった。

作業道に無事戻りこの先に何があるのか何の為の作業道なのか知りたくて小1時間ばかり辿り歩きその意味を知りました。
これでこの地の詰め上がりも達成、今日は満足の散策に終ったのでした。


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