平成27年5月24日 【日曜日】   2015

以前訪ねた細き源流の流れに岩魚達は果してどの辺りまで棲息しているのだろうか?と言う疑問から起きた今回の散策。
ご一緒いただくのは「練馬のリョウさん」、いまでは薮沢釣りの達人と申しても過言ではありません。

とあるご老人に尋ねました、50年も前からそこに岩魚はいた、しかもその山槐流域全てに岩魚は見られたと!
山仕事が盛期の前から変わらずに居たと、私はふと思いました、その頃に貧弱な装備で活し魚篭を携え急峻な峪を駆け登ぼり
全ての流域に岩魚を解き放つなどは恐らく無理ではないかと、しかしそれをやって退ける技を持つ職業漁師説も捨て難い!。
太古の昔からそこに棲息して居たのかも知れません、思うにこの山槐流域殆どの岩魚は同じ体色に紋様を発色している事から太古には
流域続きで岩魚達は1本の本流筋から別け入った分身ではないかと言う事です、いまではそれらの流れも寸断され峪固有の
種として生き長らえている、この考えが一番まともかも知れませんが、いずれにしても全て仮説ですので思うは好きで自由なのです。

前置きが長くなりましたが今回の散策は時期尚早で読みの失敗でした、流程半ばで退散せざるを得ませんでした。
思いのほか残雪の多さに前進を阻まれたこと、雪で両サイドの薮が倒され遡行に時間を取られたこと。
流も雪の下に隠される事暫し、しかし魚止めの滝上には数え切れないほどの岩魚達が確認できたこと、これは思っていた通りでした。
雪代が入り笹濁りで水温が低く喰い渋りの中にあって殆ど私の代わりに竿を出したリョウちゃん、
きっと飽きるほど掛けたでしょう、しかし上手くなったものです、関心しました。

正直高巻きも薮漕ぎも右手のみの遡行で右手が悲鳴を上げていた事から残雪での撤退は正しかったのかも知れません。
誤算と己の失態とが絡みあい苦汁の決断を残雪と言う自然のせいに置き換え次回に最上流散策を持ち越しました。

岩魚の拡大写真は載せません、岩魚の紋様と体色でどの流域の岩魚なのか分かることを防ぐ為です、悪しからず。

リョウちゃん撮影

【右腕だけでこの先巻けるのか・・・!】

【早速にこの流のレギュラーを】

【雪代が入り若干の笹濁り、水温4℃】

【提灯釣りの醍醐味です】

リョウちゃん撮影

【正直面白くて手のことを忘れています!】

【薮の隙間から狙ったのですが枝に絡みポッチャン!】

【雪を割って進むリョウちゃん、撤収!】

リョウちゃん撮影

【意気揚々と撤退する私!】


時に読みは大幅に外れるものです、だから次回があるのです、なんて強気なことをほざいておりますがこう言ったことを
ちまちまと確認する己が少し誇りでもあります、またそれにお付き合い下さる練馬のリョウさんには感謝しております。
あれだけの数の岩魚が棲息している源流、その潜在能力は計り知れません、きっと逞しい親が居付いていることでしょう。
今度は更なる奥域に踏み入り、己の目で納得の結果を見い出したいものです。
リョウさん、お疲れ様でした。




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