平成27年6月21日 【日曜日】   2015

当初この岩魚を交雑と思い、駆除ないし採捕と言う形で臨んで参りましたが、その後数年を掛け「群馬県水産試験場川場幼魚センター」様へ
持ち込みDNA鑑定を無理を通してお願いを致しその結果を頂きました。
結果は武尊岩魚のDNAを継承する突然変異種(個人の推測です)つまりは亜種と言う位置付けになります。
そこでいつまでもモドキでは情けなく『荒砥岩魚』と命名し以後に及んだ訳です。
当然ながら命名後は幾通かのお叱りのメールを頂きました、交雑と思いこんだ時期の素直な気持ちとその時の処置は非難されても仕方ありません。
採捕から一点保護の立ち場に入れ替わる都合の良さに申し訳なかったと謝る他ありませんでした、でもそれに歯止めが掛けられたのも
無理にお願いしたDNA鑑定の結果なのです、やみくもに採捕せずに済み本当に良かったと思っております。
それがこの『荒砥岩魚』の現在の経緯となります、そのことを踏まえてこの日記を見て頂けたなら幸いです。

梅雨半ば本日の予報は曇りのち雨、いっそのこと中止とも思いましたがそれでも土砂降り以外なら踏み入ってみようと
ご一緒いただきましたのは「ふぃーるどすとりーむ」管理人のyamameさん。
本日は長年追い続けてきた俗称『モドキ岩魚』、のちにDNA鑑定後改めて命名した『荒砥岩魚』の渓を尋ねて参りました。
現在この荒砥岩魚を実際に認識されている釣り仲間の方々はまだ10人以下と少なくこのままでは忘れ去られるのも必至。
そこで単独で今年の生息率を確認すべく画策していたのですがマンちゃんからのお誘いもありそれでは一緒にとなった訳です。
私がこのHPを閉鎖したあと誰かの記憶の片隅にでも残っていてくれたならと望みを託し書き記しておきます。

現着は薄暗い午前4時半、雨は気になりませんが早朝まで降っていた雨で渓は増水状態、いつもの倍あるかと。
茂みは雨でびっしょり、おまけに肌寒く予報は雨となればウェダーで決まりでしょうか、私真夏でもなんら支障もなく履けるくらい寒がりなのです。
マンちゃんはフライで臨みますがのちにこれが裏目に出るのです、しかし結果的には正解だったかも知れませんネ。

入渓直後そんな増水気味の流からいきなり釣れました荒砥岩魚、マンちゃんも見て直ぐに分かりました「なるほどと」斑紋がニッコウと
異なるのです、背中の虫食い紋様も殊更太く浮かび上がっているのです、釣り上げる時点で薄青く光って見えるので直ぐ分かります。
プチ魚止めまでにニッコウ岩魚7尾荒砥3尾、この時点でマンちゃんはロッドが折れ渓流竿に毛鉤仕様へと変更、これが功を奏し荒砥岩魚に
8寸強の良型岩魚に対面しておりました、魚止めから流程半ばで本日のおやつタイム、美味しい珈琲に舌鼓を打ちのんびりしていると戦意喪失(笑)
結構釣り上げていたのでそんな気分になったのでしょう、天上の具合も穏やかでないのでこれで今日の釣りは止めましょうとなりました。
結局荒砥岩魚の棲息率は33%でした、少し増えたかな〜くらいです。
ほぼ半日を費やしての探釣となりましたが、思いのほか増水に助けられての釣果でした、下山後はポツポツと!撤収にして良かったです。

この日もア〜!と言う取りこぼしの声が響いていた(笑)

【まだロッドが折れていない頃のマンちゃん】

マンちゃん撮影

【なにかしぶとく狙っています!】

【この子はクォーターでしょか】

【この子は歴然なニッコウ岩魚】

【荒砥岩魚です】

【独特な背中の虫食い紋様と腹部の斑紋】

満面の笑み!

【マンちゃん、今日一のニッコウ岩魚、流石です】

マンちゃん撮影

【荒砥岩魚です】

【レギュラーサイズの荒砥岩魚】

【こうすると良く分かりますネ、私の竿を絞ったニッコウ岩魚】

マンちゃん撮影

【お互いのヘツリです、釜には落ちたくありません】

足元の石が砕けて滑ったようです!

【とにかく滑る渓なのです、注意!】


yamameさん、楽しさが凝縮された半日でしたネ、怪我もなくお互い荒砥岩魚に逢えて良かったです。
また機会を合わせて出掛けましょう、お疲れ様でした。



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