平成27年7月12日 【日曜日】   2015

本日は急遽単独遡行へ変更となりました。
常に単独で出掛けるには幾つかの候補を上げておき、その日の天候や体調を踏まえての遡行を考えております。
➀幾つかのお気に入り里山源流へ出向く。 ➁心配な細沢の棲息確認。 ➂貧弱なHPを新たにビルダー19で作り変える(現9)。
➀はこの前に良き思いをしたのでパス、➂は禁漁期にのんびりと手掛ける、と成れば➁の心配な沢へ出向くでしょうか。

実は心を痛めた薮沢がございましてどうしてものんびりと流の様子を見たかったのです。
そこには過去根絶やしを受けたとても小さな流があり、その後幾度か棲息確認に訪れてはみたのですが誰の竿にも掛かりませんでした。
それでも全流程たった1尾の影が確認できたことでしょうか、そしてその子にこれからの望みを託し時間が経ちました。

恐らく数尾の隠れ岩魚が残っていたのでしょう、根絶やしほど悪儀な行為はありません、己の欲の為その流の種を絶つのですからネ!
人として許されない行為で醜い醜態です、持ち帰るなとは言いません、必要最小限に留めて欲しいだけなのです、特に種沢は。


本来なら多少の写真を載せ雰囲気作りをしたいのですが、本日は控え目に写真日記を書かねば成りませんのでそこの所悪しからず。

現地着午前6時、車を降りるとおもむろに猿に睨まれる、ちょっと怖い!
支度をし杣道を歩き出す、時々森の熊さんを大声で歌い、時々奇声を上げ息を切らす、傍目に変な爺であることは言うまでもありません。
細流に着き小さなポイント毎丁寧に誘いを入れる、30分も過ぎると心が折れそうに成る(やっぱり駄目なのかと)餌を新しく差し替えたりもしてみる。
ポイント毎全てに餌を流すが何所も魚信がない、半ば諦めかけた小さな落ち込みでコツコツとそれは小さな当りがきた、それはもう嬉しいの一言です。
当たりの具合から1年魚で有るのは明白でした、そこで子供達には鉤を掛けるのを止めて当たりだけで良しとしました。
その後も魚信は度々訪れ、最上流域までに9回の当たりと早合わせをしても掛ってしまった1尾を入れて10尾の魚信がとれたのでした。

さらに嬉しいことに上流域にある産卵床には立派な夫婦の岩魚まで見ることが叶いました、この時心臓の昂鳴りを覚えています。
こんな私でもこんな小さな流の中で岩魚達を目の当たりにすれば安堵の気持ちと嬉しさで興奮するのです。
ましてやほぼ絶滅と思っていた流の中で逞しく育まれたその姿を直視できたなら釣り人冥利でしょうか。
そしてお前達の子供は元気に育っているよと口ずさみ本日の探釣を終えたのでした、本来なら2時間もあれば釣り上がれる所を
倍の4時間も掛けての遡行でした、時間など関係ありませんネ、居てくれたならそれだけで良いのです、ありがとう。

小さな落ち込みにて初魚信!

【小さな落ち込みでその奇跡は始まりました】

小さい体を隠すには十分かと!

【私にとっては大河と同じ流です】


この流に本来の営みが戻るとしたなら大凡3年掛るでしょうが、復活の兆しに折れそうになった心も引き戻された感があります。
訪れて良かったです。


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