平成27年10月18日 【日曜日】   2015

先月のこと、朝方の夢の中で小さな落ち込みをこれまた小さな岩魚が懸命に駆け上がっていく様を見た、それも忘れかけていた枝沢でのこと。
20年以上も前から親しんでいる里山源流なのですが、昔は中流域を割愛することなく真面目に釣り上がっていたのを覚えています。
いつしか上流域から釣り上がるようになり枝沢が注していることなど忘れ去りました、どうしたことか今頃に成って夢で甦ったのです。
地形図を見れば確かに峪筋があります、そう言えば作業道が僅かながら着いていた筈でそこを辿って行ったなら峪筋に出るのではと
GPSに記録し思いを馳せていた夢の扉を開くことと相成りました。

本日の天候はまさに里山歩きにピッタリのドピーカン、暑すぎるくらいです、現地着が9時、山に入るのですからそれ相応の支度をしアクシデントを
想定しHAM仲間から調達したアルインコのDJ-S17Lをザックに仕舞う、この機種ならばある程度のエリアがカバーできる筈。
湯沸し一式とファーストエイドキット、雨具、予備食、発炎筒、単独ならばこれだけは持ちたいものです、勿論行き先を伝えて有るのは言うまでもない。
ザックは必ず背負う、ザックを背負うことでいままで数え切れないほど背中を保護できた、私にとって三種の神器の一つと成っている。
過去に釣友が6mほど滑落したときザックが干渉材となり大事に至らなかった事も聞いている。

里山源流行装備なのでなにか物々しさを訴えている感があるがザックは身を守るエアーバッグと承知し作業道を辿りました。
いつしかその作業道も杣道と化し、終いには獣道へと変わって行った、それでもGPSを頼りにポイントを打った場所に向かう。
気温も高く汗だくだ、携帯ラジオのスイッチを切りそっと聞き耳を立てるも沢音が聞こえない、間違えたのか!

それでも峪筋が見てとれるに所に出てやっとその詳細が判明した・・・確かに沢は存在していたのです、しかし如何せん水がない!
峪筋廻りは植林された杉が林立しているので、この獣道はその頃の作業道の成れの果てと思います。
私が以前見た流れは雪代が始まる頃から梅雨が明ける頃のまでの「あぶれ水」の流れ道だったのでしょう。
恐らく時季を過ぎると枯渇してしまうのです、でもそれはそれ、自身の胸のつかえが気持ち良く流れ去り満足感溢れる散策でした。

【こんな天然林の中を辿り歩きます、しかしちっとも沢音が聞こえません!】

【やっと見付けた沢?沢床まで6mほどでしょか、でも薄っすらと湿っている、流麗に流れていたなら騙されていたかも!】


時も午前11時、はたまたどうしたものかと考えあぐね、それならここ4年ほど行っていない流れのペアリングを見に行こうと鉾先を向けたのでした。
久々の流れは禁漁も手伝って恋でぼけた岩魚達の乱舞の場と化していました、少々驚きましたが禁漁とは素敵なことです。
小1時間ばかり色々な場所でペアリングを楽しませてもらいましたがこんなに大物がいたのですネ〜!

【気分を変え清々しい流れの下、岩魚達のペアリングを追うも禁漁期は容易く確認できるものです】

【目敏い人ならこの水の色でどの渓か判明されていると思います、ついでにモンスターも見えますか!】


竿を携えないとこうも岩魚達が陽気に浮き上がってくるのですネ〜!いつものオフでのお楽しみでした。



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