平成27年12月6日 【日曜日】   2015

シーズン中に釣り仲間から「お気に入りの渓が豪雨で壊滅」と連絡が入った、そこは私のお気入りの沢に近かった。
それでもあそこは大丈夫だろうと高を括っていたのですがちょっと心配になり来期に向けて調べておこうと探索に出掛けて見ました。

現地の林道の先など分からずにいつもの様に車で入るや愕然となる!雑木が倒れて林道を塞いる、おまけにその先の林道が崩れていた・・・
これではどうしようもない、知らないとは恐ろしいことでバックで駐車できる所まで下がる。
車を留めしっかりと支度を整え歩き出す、暫く進むと峪間からは膨大な土砂が流出していて改めて豪雨の凄まじさを感じる。
こう成ると小さな枝沢など消滅していることは考える間もなく分かります、林道を辿り歩けば案の定瓦礫の川原と化していました。
知るべく小枝は二本、一本目はガレ場と化し滅亡、二本目は辛うじて水が滴れている程度、諦め半分で奥へ入って見ました。
この状況下では岩魚達は土砂と一緒に押し流され生き残れる術もないと推測できた、少々やるせない。

それにしても凄い、膨大な量の土砂に自然の猛威を思い知らされる、これで今期は愚かな人間に潰された沢を二本、自然の力で潰された沢も二本見た。
これほどに様々な河川の生き様を体験できるのも一端の釣り人根性を兼ね備えたからなのだろうか!
生意気な人のように俯瞰する気はないが、ただ見て見ぬ振りが出来ない気の弱い釣り人なのだろうか!

今回探索に入り私の心を奪った可愛い岩魚がいた、恐らくは大石のエグレで難を逃れた最後の一尾でしょう。
三十分近く私はかの君に見惚れていた、君がこの先叶わぬ逢瀬の時を迎えることができないことは私が一番知っているからだ。
本来なら君を見付けなければ良かった、そしたらこんなに胸を痛めることもなかったと思う。
君がその狭い流れの中、たった一尾で生涯を終えると思うと、背を向けて立ち去ることも躊躇ってしまう!

久し振りに臭い文を残してしまった、後で読み返し赤くなるやも。(でも本心です)

帰りに林道に捨ててあった乾電池を拾いました、後で「勝手にゴミ拾い」に載せてもらいます、しかしあんな物が持ち帰れないなんて哀れです!

【この先は道が落ちています!】

【地形図上の峪合いは土砂が流出していた】

【林道をも塞いでいる、再生できるのだろうか!】

【辿り行くのも憚る!】

【植林の保水力のなさが露呈】

【僅かに水が滴れていたので辿って見た】

【こんな惨状の中にあって奇跡はあった・・・が虚しい】

【愛しの君は逢瀬の時を待っているのだろうか・・・!】

 【訪れて良かったと己に言い聞かせ・・・】

【馬鹿者としか言い様がない、全く持って情けない!】



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