平成28年6月19日 【日曜日】   2016

*この日記から渓を推測し出向かれることは非常に危険で当方では一切の責任を負い兼ねますので宜しくお願い致します*


本日は「太平楽な日々」管理人oldflymanさんとの同行です。
以前よりこの地の散策を受けていたのですがあまりにもこの地にに行くまでの渡渉に難がありお蔵入りと成っていました。
しかし利根界隈の全体的な渇水でこの案件が再び浮かび上がり本日に至っています、私は渇水期この地の入り口までは行ったことがありましたが、
如何せんおよそ10mの大滝で両岸切り立った垂直の壁を巻く自信はなく踏み入ることはありませんでした。

そして現場で先ずミーちゃんとその滝の前でどこをどう登ったなら滝上に行けるのか思案、結果ほぼ垂直の崖を20m近く
草付きと雑木を頼りに這い上がる次第となりました。
時々ある棚で安全を確保し少しづつ上昇、なにせ恐い、思うに登りはなんとかこなせるが下山は無理だろうと思いつつ這い上がる。
安全な遡行の里山源流散策がもっとうの私が滑落の恐怖を感じたこの大高巻き、それでもなんとか目的の地に辿り着けたとは言え、
この後のパラダイスさへも打ち消す下山の恐怖に気持ちも穏やかではない。

そうなんです、確かに滝上はパラダイスでした、そこかしこに走りが見られポイント毎に釣果に見舞われる。
こんな嬉しいことはありません、しかし無事に帰れてこその美談、午前6時に竿を出し、9時早々に切り上げ帰路の算段を取らねばなりません。
入渓に使った道筋は危険で帰路は滝の右岸側尾根筋からロープで降りようと判断するもオーバーハングで断念、暫く息の上がる遡行が続く。
この時ミーちゃんも流石に気持ちが折れそうになったと後から聞きましたが、私など滝上に上がった時点からこのままでは恐らく遭難の文字が・・・
最終手段として滑る滝上右岸端から大木の倒木にロープを確保し1ピッチで棚まで降り2ピッチ目で滝の側面下部に降りなんとか辿り着きました。

今回ミーちゃん8mm25m、私12mm12mロープを用意して入ったこの高巻き、持って行かなかったならと思うと・・・
ミーちゃんのGPSを駆使してのコース取りと杣道の見極めには秀でるものがあります、その読みと行動力のお陰で今回の散策が
何ごともなく笑い話で終えられたことに深く感謝しています。

今回の遡行に関してこの地を桃源郷と愛好された釣り人の残置跡を結構見ました古い物です、恐らく今は踏み入っていないと思われます。
如何に桃源郷でも私はもう近づきません、感の良い方ならあそこだとお分かりかと思いますが、冒頭に書いた様に自己責任ですからネ。
長い年月での里山源流散策ですが、記憶に強く残る筆頭の散策となりました、まだまだ足腰は大丈夫だと確認もできました。
しかしこれほどに滑落と言う言葉が脳裏を過ったことはありませんし、装備の重要さが身に滲みた一件でした。

簡単に書きましたが詳細はミーちゃんのブログから読みとって下さい、詳しく書かれています。
私達はこの地への再訪は望まぬと決めました、岩魚に己の命を賭けては成らぬと言うことです。
なんて危険を承知で入渓した釣り人が生意気なことを色々述べておりますが、あくまで踏み行ったことの強みで個人の見解を
好きに書き連ねただけですのでそこの所は大目に見て頂けたなら幸いです。

【取敢えず手に負えぬ景色をとデジカメを向けたらその光景をミーちゃんが撮っていた!】

【滝をやり過ごし岩魚が居るか試みる、居た!】

【何故かお互い後姿に覇気がない!】

【とても釣れるんですが、期待を裏切る型物は何処へ!】

【確かに桃源郷なんです、少しの油断で直ぐに走られること暫し、魚影の濃さは満点です!】

【この日お互い八寸が最大でした】

【型物は恐らく源流域に上がっていると思われます、通例では!】

【今日一のこの子、とにかく引きだけは強かった!】

【もうこの目に再び映らないであろう上流域の素晴らしさも帰路の不安で打ち消される!


oldflymanさん、今回私を引っ張ってくれて本当にありがとうございました、もはやこれ以上の遡行量は厳しいかと!
パラダイスの散策は暫くお休みしましょう。


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