平成28年8月15日 【月曜日】   2016

予てから都合の具合を調整し本日の同行となったのは「ふいーるどすとりーむ」管理人yamameさんです。
マンちゃんから未だ踏み入っていない流れにとの希望があったのと、私も今期の納竿になるやもと勘案し絶対に先行者など居てはならぬ
流れをとこの地を選びました、そしてスーパー提灯でしか遡行できない名も無き細沢へ別け入って参りました。

この日の天気予報は午後から結構な降雨量が予想されていましたが帰路に付まではなんとか持ち本当に助かりました。
奥域まで入って降られたら高低差のあるこの渓を滑らず戻るのは難しく危険だったからでした。

流れに踏み入って見れば極度の減水状態、この流れの岩魚達は渇水時に異常なほど敏感に反応するからです。
その分平水時には爆釣れします、私はこの河川は細沢でも種沢の位置付けをしていないのです、あくまで一本の独立河川と見ています。
とてつもない細沢ですが一端の棲息域河川でどこからの流程流域の影響も受けない立派な流れです。
勿論漁協放流や放流河川からの溯上と言ったことは皆無で交雑的な繁殖などは全否定できる流れなのです、
細沢=種沢と言った公式は当てはまりません、あまり細かく書きますと場所が特定され兼ねますのでこの辺りでやめておきましょう。

さて渇水状態でもポイント毎に岩魚達は現れ私達を嘲笑うのです、それを全釣行に受けたのがマンちゃんでした。
したたかに弄ばれ毛鉤が宙を舞うこと驚きの回数、私はその拾い釣りで十分に堪能できました。
彼は最初フライで臨んでいたのですがあまりに狭く飛ばす意味が無いので延べ竿に提灯毛鉤へ持ち替え
70cmほどのスーパー提灯仕掛けで源頭近くまで臨みました。
そんな中で待望のレギュラーサイズが毛鉤に掛ってくれました、厳しい遡行から零れる笑顔のマンちゃんに安堵した次第です。
この日は餌に分があり八寸止まりでしたが、この細沢では最大クラスで親と思われます。

空模様を見ながら渇水の源頭近くまで上がってみましたが、魚影の密度はいつもながらで安堵しました。
ポイント毎にレギュラーサイズが入り、少しの深みには良型が待ち受けていると言うこの流れのパターンが崩れることのなきよう願うばかりです。

今まで私と同行した中で一番厳しい遡行とマンちゃんは漏らしていましたが、とにかく怪我がなくて良かったです。
彼も相当数の河川を私から伝え知ったと思いますが、これからの釣り行脚に生かせてもらえたなら幸いに思います。
案内する私は同行者に釣果が生まれてくれたならそれで良いのです、そして満足の帰路に付いてくれたなら釣り人冥利でしょか。

【こんな所に居るのかよ〜と嘆くマンちゃん】

マンちゃん撮影

【それを見て黄昏ている私!】

 【フライにも反応するのですが、鉤掛かりには至らない!】

マンちゃん撮影

【仕掛け長を詰めている私】

【提灯毛鉤に出るは出るはの大騒ぎ!】

 【んでもってレギュラーサイズが掛ってくれました!!】

マンちゃん撮影

【己の頭がこれほどに白いとは、やはり帽子を被らねば!】

【レギュラーサイズに八寸の岩魚君】


yamameさん、こんな流域ですが先行者に悩まされずのんびりと遡行できる流れは素敵でしょう。
往復の運転、ありがとうございました、また機会を合わせて出掛けましょう。

話しは横道に逸れます。
今まで気が遠くなるほど長くの時間を費やし里山源流を探索をしてきました、その流れも他の釣り人に伝えるのは一瞬です、利根管轄に限って言えば
約七年余りの歳月を費やし大概の流れを掌握できるほどまでに成ります、そこからその枝沢を探索するのにまた同じような時間が掛かります、
時に地図と睨めっこをし、何所へ行こうかあそこへ行こうかなど禁漁期に夢中で探し餌を携えて赴いても見ました、結果砂防堰堤が出来潰れてしまった沢や、
水が枯渇して定を為していない沢など外れクジばかりでした。
そんな中でもときとして一筋の流れに当たった時などそれはもう狂喜乱舞の心中でした。
私は釣り友の皆さんにそんな己が知り得た流れを惜しみなく伝えているつもりです、そのことは釣り友が今後如何に良き同行者を選択され共に歩むかなのです。
心無い人を誘って踏み入ったなら流れは潰れると言うことです。
これは私にも多くの釣り人の皆さんにも言えることで、流れを生かすも殺すも選択者に課せられます、良き漁場は大事にしたいですよネ。

幸いなことに私の釣り友の皆さんは渓を愛していらっしゃる方々ばかりなので本当に嬉しい限りです。


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