平成29年7月9日 【日曜日】   2017

本日は少しの心配と再生への期待を祈り俗名「里山源流天空の岩魚の園」と「東の園」へ単独で散策に出掛けて参りました。

今更に里山天空の岩魚云々などと言いましてもこの時代にそんな夢のような場所が有ること自体稀で、やもすれば直ぐに見付かり消滅の末路を辿るのも然りです。
幸いに近年まで残っていたのですが、ここ数「天空」の方は岩魚の持ち帰りが発覚、「東の園」の方などは根こそぎに遭い壊滅状態、まこと悲惨な沢になりました。

そんな流れに再生の期待を含みながら確認に向かった次第です。
まず先に「天空の岩魚の園」へ、支度をし岸壁に向かいましたが何と雑木の影に大量のザイルが隠されておりました、誰か来ていることは分かっていたのですが・・・
私は崖の僅かなスタンスを頼りに登ります、確かにザイルが有ればかなり安全に登れます、足を滑らせ滑落すれば30m下の岩場に落ちます、多分痛いでしょう!
て言うか死にます、そうならないよう兎に角慎重に四点支持で登り60mを這い上がります、取り敢えず山肌に取り付くまでが緊張なのです。
そして山肌から杣道を辿り数年前脳梗塞で気を失った場所に着きました、あの時重症だったなら今この地に立つことなど叶わなかったと思うと本当に
良かったと深く健康の有難さを思い知るのでした。

他の釣り人がこの地に興味を抱くのは当たり前でどんなに深い山奥でも当然起こり得る事実なのも承知済みです、ただその遡行に問題があります。
その流れを潰すか生かすかなんです、節操のある釣り方さへして頂けたなら続くのです、今回散策に当たっては大物はみな抜かれ稚魚から七寸までが
残っておりました、根こそぎはないようですが、もう釣り場として散策するのも4年に一度くらいの巡りでしょうか。
あのザイルが何を意味しているのか私には分かり兼ねますが、とにかく頂上に行くためにあることだけは分かります。

若干気落ちしながら「東の園」に向かいましたが、魚止めの上は荒廃の一途で稚魚の走りも見られませんでした。
かつては釣り友が34cmの岩魚を上げた里山の源流とは思えぬとても良き沢でした、残念です。
もはや持ち上げしかこの流れの中をを昔のように泳ぐ岩魚は見られないでしょう、なんとも愚かで哀れな行為をしてくれたものです。
己の遊び場を己の手で潰すなど・・・もうこれはバカとしか言いようがないです。

まとめとして。
私と同様の考え方(この上を見てみたい)で奥域まで踏み入るのは当たり前でしょう、岩魚を持ち帰るなとは言いません。
必要最小限に留めて欲しいと思います、ましてや漁協の手の及ばぬ流れに個人が解き放った貴重な岩魚です、大事にしましょうヨ。
大事にすれば来年も再来年も貴方を迎え入れてくれます、そんな嬉しいことはないでしょう、と私は思いますが!

と里山源流を謳い文句に好き勝手なことを述べさせて頂きました、そしてとても貴重な日曜の半日でした。

【・・・魚取りなんでしょうか!】 

【かつて脳梗塞で気を失った場所です!】

【これくらいの岩魚は結構いるので根こそぎではないようです】

【この東の園は魚類不在になってしまいました、無念!】




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