平成29年8月27日 【日曜日

まず先にこのHPを閲覧されます皆様にお願いがあります、このことは風化している事案ですが是非ザックの中に1本の発煙筒を忍ばせておいて下さい。
過去に私はこれで熊からも命拾いができました、勿論熊除けスプレーが有れば万全ですが滑落の非常時にも何らかの手助けになるはずです。
車屋さんに行けば車検切れで交換した物をタダで貰えます、持っていて損はありません、笛と発煙筒は必須にして下さい。


本日ご一緒いただいたのは、いつもの「太平楽な日々」管理人oldflymanさん(ミーちゃん)です。

暫く前にある渓の最深部まで足を向けてみようと口裏を合わせておいた源流詰め散策、
今日は問題の天気も良さそうなので朝とっても早いうちから現場に詰め、のんびりと出立を待ちます。
それでも暗いうちから歩き始めましたが、徒渉点まではとにかく歩くのです、ほぼ片道2.5時間、日曜半日釣行が定番の私達には距離と釣行時間を勘案しても
往復だけで5時間近く割いてしまうのは結構厳しいものがあります、結局午前5時の歩き始めから車止めに戻る午後2時半まで珈琲タイムを除くと
ほぼ歩きっぱなしでした。それで釣りは楽しめたかと言いますと、まぁ満足の釣果でした、源流域独特の生態系はしっかり守られ自身の思っていた通りでした。

私の大好きな藪が高度を上げるにつれ出てきます、昔超藪沢で培ったスーパー提灯に移行、他の人なら竿を出し兼ねる場所もすんなりです。
勿論岩魚の身になればそのような安全な場所は住み心地が宜しいのでしょうネ、ふふ悪ことをしてしまいました。

ミーちゃんはフライが振れないボサの被る流れからは提灯毛鉤に転身、これが正解流石ですネ。
そしてあますことなく釣りを楽しみ、本一まで手中に納めることが叶いました。

話は逸れますがこの時季の岩魚は産卵前の粗喰いで爆釣神話とか言う動きがあるそうですが、運が悪いと言うか腕が悪いと言うか
これだけ長く釣りをしている私は遭遇したことなどありません(へた!)彼ら彼女は恋に夢中でこちらが仕掛けた餌など目もくれないのです。
でもこれは自分が若かった頃を思い出せばその通りかなとも思えてなりません(笑)
岩魚の雌は厳しい源流域に上がりそこで逞しいDNAを携えた雄を待ち受けています、雄は餌にうつつを抜かしている暇などないのです。
我先にとやっとの思いで待ち受けている雌の元へ辿り着いたものだけが子孫を残せるのですからネ、私の竿に目もくれないのも一理あるかと納得です。

思い思いの源流域釣行が共に満足の遡行に終始できたのも岩魚が心底好きでその美体に心奪われ心酔する様に溺れているのでしょうネ。
綺麗ごとかもしれませんが、私はこの小さな生き物に生きる術と明日の糧を分けてもらっています、だから釣り友の支えと共にここまでやってこれたと
思っています、たかが岩魚、されど岩魚、素晴らしきかな岩魚、でも命を賭けては成りませんヨ、皆さんも安全第一で挑んで下さいネ。

    
 【この日気兼ねなく藪と流れに分け入る為ウエーダーで臨むことと致しました】

    
 【お互い楽しんでおります、釣りって面白いですよネ!】

    
 【ミーちゃんは提灯毛鉤で颯爽と良型の岩魚を掛けていました】

    
 【水面から50cmほどの隙間にスーパー提灯で臨みましたが送り込み過ぎて飲まれてしまいました、バーブレスでもごめん!】

  
  【ミーちゃんが自撮り棒にて上の方から撮ってくれたいつもと趣の違う絵面】

あの達者なミーちゃんが疲れたと溢す今回の釣行、私には限界に近かったです、これもみな寄る年波で仕方のないことなのかもしれません。
ただ怪我もなく思う存分釣りができただけでも幸せと感じなければなりませんよネ。
oldflymanさん、今回もありがとうございました。

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